成田山・貞照寺
今回の見学会では川上貞奴が昭和8年に開創し、落慶入仏法要を奉修した「貞照寺」を訪ねました。「諸芸上達 芸能の寺」とも言われています。
貞奴は幼い頃から大変信仰心が深く、12歳の折、母の病気危篤に際し酷寒水垢離の行に励み、成田山不動明尊に一心不乱、病気平癒の誓願を込め、明道神護の威神力によって、母の病を本復せしめたことは永く語り継がれています。
以来、その生涯をお不動様の信仰につとめ、自らも幾多の障害を乗り越える感應霊徳を戴くことができ、その様子が寺の周りの彫刻から伺うことができます。
晩年、信根透徹、一大善願を起し一宇建立の浄業を発願、木曽の清流のほとり鵜沼に聖地と定め、約6000坪の境内に私財を投じて、本堂、鐘楼堂、仁王門、御手水舎、庫裏などを成田山新勝寺の諸堂に模して完成「貞照寺」と称しました。
以来、貞奴は当寺に於いて仏道三昧尼僧の如き日々を過ごして、昭和21年、享年76歳で波乱の生涯を閉じました。
昭和35年成田山名古屋別院が管理するところとなり、「成田山貞照寺」として大修復の上、再建運営されて今日に至っています。
仁王門
仁王門からの本堂
「芸能の寺」と言われるので多くの歌舞伎役者の寄進が~
本堂
幾多の障害を乗り越える感應霊徳を戴いた時の様子が彫刻に~
鐘楼堂
お昼は「萬松園」隣接の「後藤別荘」で頂きました。
とても充実した見学会になりました。