「みのむし」のバッグ
今年は3月に入って、雪が積もりました。
春の気配が感じられるのに、我が家の庭も銀世界になりました。
幸い、道路には積雪がなく車の運転には支障がありませんでした。
木々を見ると芽吹きが始まり、梅の花も咲き始めました。
ふっと、昔は木の枝に蓑虫がよくぶら下がっていたのを思い出しました。
私の祖母は蓑虫を集めて、バッグや財布を職人さんに作って貰って大切に使っていました。
その「みのむしのバッグ」を祖母の形見として私も使っています。
着物を着た時に重宝しています。半世紀以上経っていますが、違和感なく使えるのが嬉しいです。昔の人の「みのむしの蓑」を使うという知恵には感服します。
3月10日の雪景色
木々の葉の上には沢山の雪が積もりました。
みのむしのバッグ
50年以上経っていますが、金具も錆びたりしていません。
バッグの側面
バッグの底
使い捨てではなく「お気に入り」を何度も修理して大事に使う時代を生きた明治生まれの祖母。扱いが丁寧だったので、今でも使えます。
物が溢れている時代ですが、祖母の生き方を見習いたいと思います。